シルバー仮面 ブルーレイ Blu-ray BOX 完全版
シルバー仮面 ブルーレイ Blu-ray BOX 完全版
1960年代、予算もかけ作品内容も練った円谷プロ=TBSの『ウルトラマン』『ウルトラセブン』に夢中だった子どもにとって、71年4月に始まった東映=毎日放送の『シルバー仮面 ブルーレイ Blu-ray』は、安づくりの映像をスピード感とキッチュな風味で乗り切らんとするジャンクフード的な魅力の塊だった。『ウルトラ』シリーズには時として文明批判、社会批判のようなテーマ性さえ含まれてまことにハイブロウであったが、テレビ映画の『仮面ライダー』にはそんな高尚なものはなく、ひたすら秘密結社ショッカーが繰り出す数々の怪人たちを同じく改造人間である仮面ライダーが必殺技で倒してゆく勧善懲悪モノだった。金のかかるミニチュアや合成などはほとんどなく、ひたすらライダーや怪人が等身大の生身の闘いを演ずるだけなのだが、その安さが子どもには親しみに映り、まんま公園や広場で「仮面ライダーごっこ」に転用できる近さがあった。
日本初の特撮TVシリーズ「シルバー仮面 ブルーレイ Blu-ray」の宣弘社作品。1971年、毎週日曜PM7:00よりTBS系「タケダアワー」にて放送。実相寺昭雄、佐々木守、上原正三、市川森一、大木淳らウルトラ作品を手掛けた一流スタッフにより製作され、マニアからは『No.1の特撮作品』と称されている。宇宙人に父を殺された兄弟が、父から受け継いだ武器を手に「地球人絶滅」を目論む凶悪宇宙人と戦うという重厚なストーリー!
12話以降のシルバー仮面ジャイアント編は特撮セットに莫大な予算を掛け話題になったシリーズでもある。
『シルバー仮面 DVD』(シルバーかめん、Silver
Kamen)は、宣弘社と日本現代企画の製作により特撮テレビ番組の題名、およびその劇中に登場する変身ヒーローの名称である。第11話より『シルバー仮面ジャイアント
DVD』に改題された。1971年11月28日から1972年5月21日まで、TBS系で毎週日曜19時00分 - 19時30分 (JST)
のタケダアワーにて全26話が放送された。
『シルバー仮面 ブルーレイ 完全版』もちろんこの人気については、石ノ森章太郎(ここではやはり石森と言いたくなるのだが)が描き出した仮面ライダーそのもののデザインの新奇性、インパクトが大きな理由になっているには違いないが、あそこまで子どもたちを熱狂させたのは、その異様なデザインに対してストーリーや演出が至って単純でチープな勧善懲悪パターンであったからだ。しかし、石ノ森の原作マンガ(正確にはテレビ放映と同時進行したマンガ版だが)の仮面ライダーはストーリーにおいても改造人間の孤独を背負ったダークヒーローであり、画のタッチやコマ割りのセンスも映画的で、かなり大人っぽくヌーヴェル・ヴァーグ的な感覚さえ漂っていた。
<ストーリー>『シルバー仮面 ブルーレイ DVD-BOX』
光子ロケットの設計者・春日博士は、設計図を狙うチグリス星人に殺害され、自宅を燃やされてしまう。そのさなか、春日博士の遺児たち5人からなる春日兄妹は父がロケットエンジンの設計図を何らかの方法で隠したことと、次男の光二にシルバー仮面に変身する能力(銀の力)を与えていたことを知る。父の遺志を継いで光子ロケットを完成させることを決意した春日兄妹は、光子ロケットを奪取して自らの宇宙制覇に利用しようと画策する宇宙人や、人類の宇宙進出を脅威に感じて妨害しようと暗躍する宇宙人などのさまざまな敵と戦う一方、出会う人々の無理解や冷たい視線に耐えながら、父の協力者たちに会うために日本各地を旅する。そんな春日兄妹の努力が実を結び、ついに光子ロケットは完成して宇宙へ飛び立つことになったが、その行先でサザン星人に襲撃され、ロケットは破壊されてしまう。その時、シルバー仮面はあふれ出た光子エネルギーを浴びてシルバー仮面ジャイアントへ進化し、サザン星人を倒した。こうして新たな力を得た春日兄妹は、父の愛弟子・津山博士と共に新たなロケット開発と、押し寄せる巨大宇宙人との戦いに情熱を燃やしてゆく。
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